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オールド上海で活躍した推理小説家たち 孫了紅 [作品紹介]

 オールド上海で活躍した推理小説作家孫了紅。ダンディーな義賊魯平を主人公に作品を書いている。昔日のモダン上海を舞台に魯平が不正に蓄財した大金持ちから宝石や、大金を盗み出す。いつもスーツを着こなし、赤いネクタイをした魯平。彼の活躍に庶民は溜飲をさげたにちがいない。

 『33号住宅』は、高級住宅地区で発生した失踪事件をきっかけに、魯平がその住宅地に休養をかねて、住宅を借り受けたことから話が始まる。
 失踪事件の二人の登場人物がある理由から自ら姿を消したことを推理した魯平は、まったく違う謎に遭遇する。そして、その謎から、彼の商売のネタを見つけ出した。
 彼の長年の経験からすると、いかにも不思議で謎に満ちた事件が、実際にはたいしたことがなくて、逆に平々凡々に見えるちょっとした事件の後ろに、とんでもない謎が潜んでいるのである。今回魯平はちょっとした謎の影に隠れた、とんでもない事件に遭遇する。

 程小青・孫了紅と紹介したが、老上海の小説家は彼らだけではない。アジア第一の国際都市上海。いち早くホームズものを翻訳し、ルパンものを翻訳した上海の作家たち。
 一人でも多くの作家の作品を翻訳紹介してゆきたい。

 
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