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霍桑探偵集から 『霜刃碧血』 上海大学一の美女殺害される [作品紹介]

 程小青の作品の犯人、わかりそうでわからない。この作品も意外な犯人。
 この作品が興味深いのは、中国の複雑な家庭を背景にしているからだ。上海大学一の美女が自宅で殺害されるが、裕福な家の令嬢だが、父親には妻が4人いてみんな同居している。霍桑探偵集には、このような家庭状況が当たり前のように出現する。この作品ではこのような家庭環境を考慮して霍桑が推理をしていく。
 霍桑は当然このような「大家族」に厳しい目を向ける。
 中国は男性中心社会。封建的社会が長期に続いて、そのイデオロギーも男性で権力を持つ人間に都合よく出来上がっている。現在も観察するとあんまり変わっていないように思うのだが。
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