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東方のルパン 謎に困惑 [作品紹介]

 二人の人間が煙のごとく消えうせて「魔の住宅」と呼ばれるようになった、新興住宅区画ー萍村ーの33号住宅。魯平はこの謎には何の食指も動かされなかったが、この頃、医者から休養を命ぜられていた魯平は、暇つぶしともしかしたら商売の種が見つかるかもしれないという動機で、33号室を借りることになった。
 画家俞石屏という触れ込みで33号住宅に引っ越した。
 この住宅区画は相当の広さをほこっており、住宅は全部で40戸。3階建ての豪華なものだった。33号室の1階から3階まで見回っていた魯平は、3階のあずまやの床に、トランプが落ちていることに気づいた。赤いハートマーク3が二枚落ちている。このトランプを見て魯平はがぜん好奇心をかきたてられたのだった。
 さっそく管理人に高級シガレットをすすめて、二人の失踪のいきさつを詳しくたずねた。
 次の日、33号住宅の裏口にあやしい二人連れが中を様子を伺っているのを発見した。この二人は33号、両隣の32号34号も中を伺っている。ついに34号住宅のベルを鳴らし、「王さんのお宅ですか。電報です。」と言った。なかからは女性の声で「違いますよ」。
二人はそれを聞くと住宅区の出口に歩いていったのだった。
 魯平は二人の後を追跡したが、車を待たせてあったらしく姿を見失った。
 家に帰った彼はトランプと怪しい二人の男のことを記録した。
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