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湯浅誠さんの著書『どんとこい、貧困』(理論社) 何年かに一度出会えるすばらしい本だった [作品紹介]

 肺炎おこしたので、アルバイトを休んだ。今月の給料は少なくなる。なんて思いながら本屋に行って、前から読もうと思っていた『どんとこい、貧困』を読んだ。この本は小学校高学年から中学生にも読めるように、ルビがふってあり、難しい用語には解説がついていて、とても丁寧に作ってある。軽い気持ちで読んだ私は、衝撃的な感動を覚えた。不覚にも何度も涙した。こういう良書に出会えるのは何年に一度なんだ。目からウロコ、目から涙の本。
 高い経済の専門書を買った金返せ。『どんとこい、貧困』は税込1365円です。
 誤解のないように。貧困よ、どんどん来いという内容ではありません。
 前書きに
  ずっと長い間、私たちの社会はあるオバケから逃げ回っていた。
 それは「貧困」というオバケだった。ちゃんと立ち向かっている人たちもいたが、少数だった。
 多くの大人たちは、見ないように目をそらしていた。見ざるを得ないときでも「これは貧困なんかじゃない。ただの怠け者だ」と認めなかった。中略
 逃げ回るのはもう止めて、ちゃんと貧困に立ち向かえる社会になろうーその願いをこめて、この本のタイトルを『どんとこい、貧困!』にした。後略

 貧困との闘いは、実は人間らしい生活をみんなができるための活動なんだということがよくわかる。
 病気をして給料が減って悩んでいる私のための本。ありがとう。
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