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東方のルパン登場 謎だらけの住宅 [作品紹介]

 『33号住宅』孫了紅著

 魯平は住宅を借りることにした。それは問題が発生した住宅だった。
 萍村と名づけられた住宅区画で、40個ある三階建ての住宅の内、33号と38号が空き住宅だった。ある日立派な紳士が自家用車で住宅地に乗りつけ、住宅を見せてほしいという。管理人は33号住宅に案内した。紳士は家の中を1階から見て歩いた。管理人はタバコを一服しようと、1階に下りて一服していると、紳士の叫び声がした。あわてて紳士がいた2階に行くと、紳士は姿を消していたのである。運転手にたずねても、紳士の姿を見ていなかった。
 それからしばらくして、今度は母親と娘がこの住宅を見に来た。この娘は京劇の娘役の女優で、少しは人々に知られていた。ところがこの娘が忽然とこの住宅から消えてしまった。
 さすがに人二人も煙のように消えうせたため、新聞沙汰になり、住宅地には野次馬までくるようになったのである。

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